急に休まれるより、事前にわかっていたほうがいい

出産や育児であれば、いつ頃仕事を休み、いつ頃復帰できるか、おおよそのめやすがつきます。
しかし介護では、いつ始まり、いつまで続くのか、といった先の見通しが立ちません。

「どのタイミングで相談すればいいんだろう?」と迷ったまま、「キャリアへの影響が心配」「1人で解決したい」「相談するのは甘えだ」「まだ大丈夫」と感じて、相談すること自体をあきらめてしまうのです。

とくに介護する人が男性の場合、病気の親を抱えていては「責任ある仕事がまかせられない」「使えない人材だ」と判断されるのではないか? と、査定や評価に響くことを心配し、相談をためらう方も多いようです。

ところが、人事担当の方とお話をすると、介護離職を避けるために、できるだけサポートしたいと考えている企業が思いのほか多いのです。

しかし、介護についての相談はほとんどなく、企業も実態を把握し切れていないのが現実です。