なので、本当に、あなたが何よりも自己の評価を優先するとしたら、危険だ。気がつけば、あなたは周りから「利益」を感じられない、必要とされない人物になっているかもしれない。

「嫌われる勇気」は
時として必要なこともある

 とはいえ、時には「嫌われる勇気」を持たなければいけないケースもある。つまり、他者評価を無視しなければいけない時も確かにあるのだ。

 それは、人は立場、環境、これまでの経験によって、何を「利益」と感じるかが違うからに他ならない。

 例えば、あなたのことを好きなAさん、Bさんがいる。そして、あなたはAさんに想いを寄せている。あなたが、「Aさんに優しくする」という行動を取った時に、同じ行動に対して、Aさんは利益を認識し、Bさんは不利益を認識することになる。

 つまり、誰から「利益」を獲得したいかによって、それ以外の人からは、嫌われる勇気を持たないといけないということになる。

 この際、どちらにも嫌われたくないがために、AさんとBさんの双方に優しくしてしまったならば、あなたは獲得したい「利益」を得ることができない可能性があるのだ。