1位は「東京大学大学院」の出身者で977万円。2位は「東京工業大学大学院」で970万円、3位は「京都大学大学院」の928万円と、いずれも国立の最高難易度の大学が上位に名を連ねています。

 こうした結果について、小倉代表は「外資系、特に米系の会社が採用時に学歴を重視していることは事実です」と解説します。

 例えば、外資系コンサルティング会社においては、さまざまな業種のクライアントに対応するため、相当な業務知識を素早く吸収する能力が必要になります。そうした学習能力の高さを、学歴で見ているというのです。また、クライアントの中には、担当コンサルタントの学歴を見てその力量を測る人もいるため、どうしても学歴が良い方が高年収になる傾向があるようです。

 ここで注目したいのが、理系の東工大大学院出身者と、文系においてトップクラスの一橋大学大学院出身者とを比較すると、年収差が200万円以上もあることです。実は、ここ数年、理系出身者の躍進が目立ちます。
 
 戦略コンサルタントやアナリストなどは、金融工学などを使った難解かつ複雑な手法を用いての分析が必要だったり、特に論理的に物事を相手に伝える力が求められたりします。そうした訓練を積んできている理系の大学院生が求められているのです。

 実際、年収1500万円以上にしぼって、最終学歴が国内の大学の文系か理系、もしくは海外の大学かを分析すると、国内理系が33.0%と最も高く、国内文系の31.9%とほぼ同等です。経営・経済系の文系出身者よりも理系が活躍している実情がうかがえます。

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