同じくIT関連各種のブームを図表化したもの  Photo by Kenji Momota 拡大画像表示

 また、AIは、人がいない環境で動くというより、人の助けがいるところで動くという、人とAIが協調することが自然なことだ、とも指摘した。

 これを筆者なりに解釈すると、SF映画のシナリオのように、人が作ったAIが学習効果を高め、ある時点から人の介入を不要とし、最終的には人を支配するまでに至ることはない、ということだろう。いや、そうなってしまうようなAIを、人が作り出すべきではない、という意見とも受け取れる。

人工知能学会全国大会で新設されたチュートリアル講座は大盛況 Photo by Kenji Momota

 こうしたAIの倫理観については、昨年に発足した人工知能学会の倫理委員会で議論を進め、その結果を倫理指針として公開している。

 今回の全国大会では、企業が自社でビジネスモデル化しているAI関連の案件を紹介するインダストリアルセッションや、AI初心者を対象としたチュートリアル講演などを新設したが、どちらの会場内も立ち見が出るほどの盛況だった。

自動車産業でのAI活用は
研究と実用で大きなギャップ

 人工知能学会の全国大会と同時期、横浜市みなとみらい地区にあるパシフィコ横浜、および会議センターでは、自動車技術会春季大会と、それに関連する展示会の『人とくるまのテクノロジー展』が行われた。

 パシフィコ横浜の2階通路には、自動車や自動二輪車における技術進化について、自動車メーカー各社から当時の部品などの提供を受けた興味深い展示品が並んだ。展示スペースの入り口には、大きな折れ線グラフのような表記で自動車技術の進化を示すディスプレイが置かれていた。そこでは、今後の成長分野として『電動化・自動運転・知能化』という3つのキーワードが記載されていた。