熱中症のあと、現場への復帰はいつですか?

アメリカスポーツ医学会の熱中症患者の運動再開に関する推奨が参考になります。

 ・治療終了後、最低でも7日間は完全に運動禁止。
 ・治療終了後、1週間を目途に病院を再受診。
 ・運動再開は涼しい環境から開始し、徐々に運動時間と強度を上げる。
 ・2週間以上掛けて徐々に高温環境に慣らしつつ順応させる。
 ・4週間経過しても症状(疲れ易い等)再発があり、元の運動強度に戻れない場合は再度医師の診察を受ける。
 ・全く問題なく2~4週間以内に高温環境下で、元の運動強度に戻る事ができれば完全復帰は可能。

 上記の様にかなり細かく段階を踏んで運動を再開するように推奨されています。つまり今シーズンの夏に熱中症を起こせば同じ作業環境に戻ることができるのは、上記スケジュールでは早くても涼しくなる頃(秋口?)でしょうか? 

 プロスポーツ選手であれば今シーズンは棒に振り、企業人であれば今期は職務内容の変更、配置換えとなります。そうならないためにも、十分な予防策を講じてください。熱中症は恐い病気ですが、十分な知識と準備で予防が可能な病気です。

鶴和幹浩株式会社 指導医.com代表取締役 「ERはEmergency Room(救急室)であり、Educational Resouces(教育資源)である」をモットーに救急医療の啓蒙、ERでの教育・義務改善のお手伝いをします。医師(救急科専門医)。公衆衛生学修士。ICLS日本救急医学会認定指導者養成ワークショップディレクター。JATECインストラクタートレーナー。予備自衛官(陸上自衛隊衛生隊三等陸佐)。