毎日、改善して勝率を上げる方法とは?
そして、自分が話した内容と通話時間を記録する中で、
「いきなり物件の紹介をしようとすると、すぐ切られてしまう」
「現在のオフィスの不満な点について質問すると長く話せる」
「午前よりも午後、それも16時前後が一番つながりやすい」
といった傾向がわかってきました。
電話をかけるリストの分析も始めたところ、
「ITベンチャーの会社は10分以上話せる確率が高い」
「従業員1000人規模の会社は、5000人規模の会社より10分以上話せる確率が高い」
といった傾向があることに気づきます。
それなら、10分以上話せる可能性が高いリストから優先的に電話をかけ、話が続く可能性が高いトークをすればいい。
こうして自分なりに仮説を立てた山田君は、毎日、試行錯誤しながら勝率をどんどん上げていきました。
毎日の勝ち負けの基準が明確になったことで、「自分がやっていることは正しいかどうか」のフィードバックが得られるようになり、「勝つためには何をすべきか」も明らかになっていったのです。
ただ毎日記録をとるだけで、自分が今何をやっているのか、10分以上話せる相手を増やすにはどうすればいいのかなどの「自分の立ち位置」や「仕事の進め方」がわかってくる。これが記録の力です。