夫が不倫をし別居から15年。妻には許せるはずもないことですが、子育てと仕事に追われなかなか決着をつけることがいないでいました。そんな折、夫から一方的に生活費の減額を申し入れられ、生活に困窮する妻は不倫相手と対決することにしました。今回は別居15年目でようやく不倫相手に鉄槌を下したケースを紹介しましょう。(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)
先月、エッセイスト・阿川佐和子さんの入籍発表が大きな注目を集めました。「結婚できない(しない)エピソード」を長年、自嘲気味に語っていたので、てっきり生涯独身を貫くつもりなんだと決めつけていただけに「やはり還暦過ぎると一人身では寂しんだなぁ」と微笑ましく思ったのですが、諸手を挙げて祝福したのは「老年の純愛」だと思っていたからです。
しかし、一部の報道によると2人が知り合った当時、相手の男性は結婚しており、相手夫婦は10年を超える別居の末、離婚に至ったこと、そして相手の離婚を待って入籍(再婚)したのではないかと言われています。もし「60代同士の熟年婚」の背景が本当に不倫略奪だとしたら、2人の印象は180度変わります。
例えば、女が夫をそそのかして夫が家を出て行き、「彼は私のもの」と妻気取りで夫婦同然の生活を始め、月日が流れて別居が10年超。夫婦が長期別居している場合、このような展開を辿ることが多くあります。いかんせん空白の期間が長すぎるので、ほとんどの場合、女にしかるべき責任を取らせないまま終わります。