超早起きの漁師たちからモーニングコールを受けられる「フィッシャーマン・コール」は依頼者が殺到し、抽選になるほどの人気ぶりだ

5月のサービス開始から
たちまち応募者が殺到!

 朝、どうもスッキリと起きられない、寝覚めが悪いという方はいらっしゃるだろうか。ネットゲームやSNSで夜更かしをした結果、朝寝坊になってしまうケースは少なくないと思う。かくいう筆者も朝は弱く、なんとか爽やかに目覚めたいと悩んでいる1人だ。

 そんな全国の朝寝坊諸氏に、画期的なサービスが登場し、話題を呼んでいる。なんと、漁師がモーニングコールをしてくれる、その名も「フィッシャーマン・コール」。朝に強い漁師が、船上や漁港から「おはよう!」と電話をかけてくれるのだ。

 5月に始まったこのサービスは、たちまち人気を呼んで応募が殺到。現在は抽選となっているが、申し込み自体は簡単である。WEBサイト上で、まずは電話をかけてほしい漁師を選ぶ。サイトには漁師の1日の活動予定が載っており、試しに声を聞くこともできる。希望の日時を入力し、申し込んだ理由を記入すればOK。あとは待つだけ。ちなみに利用は無料である。

 宮城県石巻市で活動する牡蠣漁師、江差寿宏さんのスケジュールを見てみると、「2時起床、3時出航、水揚げ、6時帰港、牡蠣の殻むき、12時出荷、13時作業終了」となっていて、海の男がいかに早い時間から働いているかがよくわかる。早起きは、漁師の強みのひとつでもあるのだ。

 これまでに、「誕生日に祝ってほしい」「家族のお弁当を作りたいから早起きしたい」「大事なプレゼンの日なので漁師さんに景気よく起こしてほしい」といった様々な申込みが寄せられている。

「もっとコールできればいいですが、現在、このプロジェクトに参加している漁師が5名なんです。申し訳ないのですが、抽選で選ばせてもらっています」と話すのは、フィッシャーマン・コールの母体であるフィッシャーマン・ジャパンのアートディレクターの安達日向子さん。