自分の趣味が高じて
ベトナムで路地裏カフェのオーナーに
味わい深い“コーヒー”の産地として知られるベトナムで、庶民の憩いの場となっているのが“路地裏カフェ”と呼ばれる簡素な喫茶店。いたるところに店がある密集地域では“看板娘”で集客し、各店それぞれが競争に忙しい。
そのようななか、たまたま世界各国からのバックパッカー旅行者で賑わうベトナム・ホーチミンのフォングーラオ通りに滞在した旅行者のYさん(28歳)は、近くの路地裏カフェにハマってしまったことから、経営のコツなどもいつしか理解するようになった。
出店費用は約10万円、コーヒーは1杯数十円。1カ月の利益は約1万円でも、庶民は1万円で暮らしている。
「100万円あれば10店を経営でき、月の利益は10倍の10万円。日本人がベトナムで生活するには充分な金額」と考えたYさんは、顔なじみとなったカフェの従業員やオーナーからさらに詳しいことを聞き、開業することにした。
しかし初めからオーナーとして出店するにはリスクも高いことから、まずはあまり経営良好とはいえない店と交渉し、“まるごと”の借受料を払ってオーナー代行として営業してみることからスタート。
ノウハウを蓄積したあとは、より物価が安く観光客も多い地方都市に移動して本格的に展開することを目論んでいる。
日本脱出は日本を捨てることではない
個々の幸せ、価値観の問題だ
このように、年齢や海外でやりたいことによって、さまざまなアプローチがある。
この連載では、日本から脱出したいと考えている人に、そのノウハウを伝えていきたいと思う。想像しているよりも日本脱出は難しくないことがわかってもらえるだろう。
日本が大変なこうした時期だけに、日本を脱出することに批判的な人もいるかもしれない。しかし、何が幸せかは人それぞれの価値観次第。自分らしい“生き方”を実現するためには、「誰にも影響されない自分だけの価値観」を作ることが最も必要だろう。
海外に住むということは“生き方”の問題であって、個々の人生の在り方を反映するものでもあるだろう。
この連載の内容がさらに詳しく書かれた
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