最近、テレビで洋服通販サイトのCMを頻繁に目にするようになったが、実際にネット通販で服を購入する人が着実に増えており、利用者は中高年にも広まりつつあるようだ。インターネット調査を行うメディアインタラクティブ(東京都渋谷区)が実施した「アパレルの消費行動に関する意識調査 調査レポート」によると、50代でも30%がネット通販を利用していることがわかった。

 調査は、7月5日~7日にかけて、インターネットで実施。調査対象は東京都・大阪府・愛知県・福岡県に住む10~50代の男女500人。

約4割がネット通販に感じている
意外な「メリット」とは

 まず、洋服の購入場所を複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「ファッションビル・駅ビル・複合商業施設」で67.4%。次いで多かったのが「インターネット通販(PC)」(51.2%)で、「アウトレット」(40.6%)、「その他の衣料専門店」(36.6%)、「スーパー」(32.2%)、「路面の単独店、ブランド直営の路面店」(27.6%)を上回った。「インターネットオークション」の利用者も11.8%と少なくないが、「モバイル通販」の利用者は2.2%に留まった。

 同社によれば、「(洋服の購入方法がネットへ移行している傾向は)年齢、性別を問わず、ほぼ同じ比率で推移」しているといい、「50代でもネット通販の比率が30%を超えて」いる。インターネット調査であることを割り引いたとしても、相変わらずネット通販が拡大傾向にあることは間違いなさそうだ。

 さらに、インターネット通販を利用する理由で多かったのは、「買いに行くのが面倒だから」(44.6%)と「一人でじっくり選びたいから」(43.2%)。「買いに行くのが面倒」はネガティブな理由による利用だが、「一人でじっくり選べる」というメリットをネット通販に感じている人も少なくない様子だ。実物を手に取ることができないリスクよりも、他の商品と比較できたり、接客に煩わされることがなかったり、というメリットを優先させる人が増えていることがわかる。

消費者が百貨店に求めているのは
十分な「休憩スペース」

 ネットを利用する理由で挙げられた「買いに行くのが面倒だから」「一人でじっくり選びたいから」と照らし合わせると、納得しやすいのが次の結果。「百貨店に『これが欲しい』、というものはありますか」を複数回答で聞いたところ、2位の「特になし」(25.6%)を大きく引き離して1位になったのは「休憩スペース」だった。

 休日の百貨店といえば、飲食店は行列、ちょっとした休憩スペースも満席といった光景をよく目の当たりにする。買い物は楽しい半面、フロアを縦横無尽に歩いたりすることで意外と疲労が溜まるもの。適度に休憩を取ることができるスペースを百貨店が今以上に整備できれば、多くの消費者がもっと「じっくり選べる」ようになり、「面倒と感じる気持ち」も軽減されるかもしれない。

 このほか、「男性がくつろげる場所」(17.6%)、「喫煙所」(14.0%)が欲しい、また、「化粧品のフロアのにおいを軽減してほしい」という意見も13.0%と、少なくなかった。

 最後に、夏服の購入予算を聞いたところ、5000円~1万円が最多で25.6%を占めた。購入予算については地域差が大きく、順に東京都=2万764円、福岡県=1万3064円、大阪府=1万2404円、愛知県=1万80円という結果に。ついつい服を買いすぎてしまうという人は、こちらの金額を“目安”にするのもいいかもしれない。

(プレスラボ 小川たまか)