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ビッグデータで人事が変わる!Part 2

セプテーニ・ホールディングスが挑む
採用と育成の定量化

日本企業のピープルアナリティクス(2)

北崎 茂 [PwCコンサルティング合同会社]
【第5回】 2017年8月1日
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わかりやすく、かつ面白くないと
使ってもらえない

北崎 さまざまな企業を支援する中で、まず人事でピープルアナリティクスを推進するところで頓挫(とんざ)するケース、そこを突破できたとしても現場に広がらないケースなども散見されます。貴社の場合はどのように現場の理解を得たのでしょうか。

上野 まず体制としては、人事担当者2名と私の3名で推進しています。もちろん他部署の解析の専門家の力もかりていますが、最初は全員未経験者でしたので、そこまで身構えなくても、多くの企業でも取り組めることだと思います。

 また、現場に広げるための取り組みはいくつか行っているのですが、一つ例をあげると、面接時にピープルアナリティクスによる分析結果を、実際に面接官に提供してデータの活用を少しずつ社内に広げるような活動をしています。定着とパフォーマンスの可能性、2軸でのパーソナリティのタイプ、既存社員の誰に似ている等のデータが面接官に共有されていて、情報を見た面接官にも分かり易く共感してもらえるような工夫をしていたりします(図2)

北崎 見せ方にも面白さがあります。ピープルアナリティクスが進んでいる企業ではよく「使う人が興味を持てるようなデータを提供できるかがポイント」になるという話を聞きます。御社でも遊び心がちりばめられているからこそ、こうした動きが定着したのですね。

上野 創業以来、面白いことは良いことだという文化であるため、何かしらか遊びは入れるようにしていますね。わかりやすくかつ面白くないと使ってもらえないので、そこはこだわっています。

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北崎 茂
[PwCコンサルティング合同会社]

PwCコンサルティング合同会社 ディレクター。慶応義塾大学理工学部卒業。外資系IT会社を経て現職。人事コンサルティング領域に関して15年以上の経験を持つ。組織設計、中期人事戦略策定、人事制度設計から人事システム構築まで、組織/人事領域に関して広範なプロジェクト経験を有する。ピープルアナリティクスの領域においては、国内の第一人者として日系から外資系にいたるまで様々なプロジェクト導入・セミナー講演・寄稿を含め、国内でも有数の実績を誇る。現在は、人事部門構造改革(HR Transformation)、人事情報分析サービス(People Analytics)におけるPwCアジア地域の日本責任者に従事している。HRテクノロジーコンソーシアム(LeBAC)理事。

ビッグデータで人事が変わる!Part 2

「ピープルアナリティクス」という言葉が、人事の新たなキーワードとして大きな注目を集めつつある。これは簡単に言えば人事の領域におけるビックデータ分析を指す言葉である。この概念が企業の「人事の先進性」を指し示す新たな基軸となってきているのだ。

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