次に登場したのはテンキー式で、ドライバーには若干便利にはなったものの、セキュリティ的には同じリスクが伴った。次のカード式では、各戸が独自のカードキーを持つので、お届け票に暗証番号を書く必要はなく、盗みを防げる画期的な物だった。

 しかし、悪い奴らは泥棒だけではない。そのマンションに住んでいて宅配ボックスが自分用のロッカー代わりに常用している者もいるのだ。

 また、悪いとは言えないまでも、荷物が着いてもすぐには取り出さないルーズな人や、長期出張で留守にしている人に届いた荷物の場合、宅配ボックスが何日もふさがってしまう。

 これらの問題に対応するために現在では、同じカードキー式でも、通信回線により製造会社の設けた監視センターで、24時間管理するネットワークタイプが登場している。こうなると不正使用者に対しては警告することができるし、長期滞留については届け先にも宅配業者にも連絡して、取り出しあるいは引き上げを要請できるので、セキュリティ面での不安はほぼ解消されたと言っていいだろう。

 ただし、当然のことながら最新鋭システムを新たに導入すれば、電気も通信も必要のないダイヤル式とは異なり、それなりのランニングコストが発生することは覚悟しなければならない。

今時のマンション住民のニーズを満たして
宅配ボックスは究極の管理人を目指す

 それではセキュリティ以外の機能から最新鋭の機能、これから強化されるであろう機能をいくつか紹介してみよう。

 “宅配”ボックスの機能はもはや宅配商品の受け取りだけに止まらない。宅配の発送、衣類クリーニングの預け・受け取り、マンションでの電動自転車のシェアシステム(予約しておけば鍵と充電された電池を受け取れる)、さらには、宅配ボックスを介して鍵の受け渡しから清算までを無人でこなす電気自動車のシェアシステムも実現している。