今後、若年労働力の減少は避けられず、いままでのように「男性正社員」を中心とした体制を維持することはますますむずかしくなるでしょう。多くの女性が活躍できる“土壌”を持つ企業が強いということになります。やる気のない男性社員もいれば、やる気のある女性社員もいます。能力の違いは「性差」ではなく「特質」という考えは定着しつつあります。女子社員の力を引き出すマネジメントは今後ますます必要になってくるでしょう。では彼女たちの力を最大限に引き出すにはどうしていけばいいのでしょうか。
女性社員を主戦力にする
必要性が高まっている
近年、多くの名門私立男子校が共学化されていますが、学校関係者によると女子の方が勉強熱心でまじめなことが理由のようです。共学にすることで偏差値が上がるからです。
女性の経済力が高まり、購買決定権が女性にシフトして来ている現状を見ても、マーケット的にも組織のうえでも、女性を意識しない企業活動は考えられません。会社の中で、これまで以上に細やかな女性の感覚が求められているのです。
男女を差別して考える人は少なくなっているとはいえ、仕事の与え方や指導の仕方になると、女性への遠慮もあり、まだまだ迷いのある上司が多いのではないでしょうか。女子社員をマネジメントする上で押さえておきたいポイントについて考えてみたいと思います。