「時間」「空間」「スキル」を柔軟に組み合わせる
「モザイク型就労」は「時間モザイク」「空間モザイク」「スキルモザイク」の3タイプに分類される。
「時間モザイク」では、高齢者一人一人が働ける「時間」を組み合わせる。まず、ある仕事に要求されるスキルのある高齢者を人材検索エンジンでリストアップし、求人側が設定する就業時間枠に、就業可能な高齢者を割り当てていくイメージだ。
「空間モザイク」は、仕事の現場から空間的に離れた場所にいる高齢者が、インターネットを介して仕事を行う。たとえば、ウェアラブルデバイスを装着した若い労働者が、退職した熟練労働者による遠隔指示や指導に従って仕事をする。
「空間モザイク」で遠隔指示を受ける労働者は、生身の人間でなくてもいい。ソフトバンク社のPepperのような遠隔操作可能なロボットも使える。展覧会などで、美術の素養のある高齢者がPCやタブレット端末経由でロボットを遠隔操作し、さまざまな展示物の前に移動させながら展示解説を行うことも可能だ。
「スキルモザイク」では、複数の高齢者の異なるスキルを組み合わせる。そして、要求されるスキルすべてを備えたバーチャル労働者の合成をめざすのだ。
檜山氏が開発中の「高齢者クラウド」は、これら3つのモザイクをサポートする。実現すれば、高齢者は、自分の提供できる時間に、働ける空間で、そして持っているスキルを、柔軟に提供して就業できるようになるはずだ。



