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アマゾンがスタートアップの販売手段などを支援
大きな可能性を秘めた「ローンチパッド」とは

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第437回】 2017年8月25日
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 製品のカテゴリーはかなり幅広く、ボディケアや健康器具、食品、おもちゃ、ガジェット(電子デバイス)、日用品など。ランダムに人気のある製品を挙げてみると、フルーツジェリー状の子供用ビタミン剤、しゃれたデザインのフィルター付きウォーターピッチャー、ヒマラヤ産のオーガニックな緑茶、すでに若者に人気の栄養ドリンクなどがある。

 このようにローンチパッドは、消費者から見ると、新しい製品が見つけられる特設サイトだが、スタートアップにとっては、アマゾンという行き渡った販売網に自分たちの製品を乗せることができる恵まれた機会だ。

ジューンオーブン(Juneoven)は、入れたものを認識して調理を設定するスマートオーブンを開発

 アマゾンによると、世界中ですでに2100社のスタートアップがローンチパッドのプログラムを通じてアマゾンで製品を売ってきた。世界中では35カテゴリーの1万5000点にも上る製品が販売されている。

 スタートアップが成功するためには、当然いくつもの障害を乗り越える必要があるわけだが、チーム集め、開発、マーケティング、製造などの後に来る販売は、大きな関門だ。自分たちで出荷をするのも、かなり大変だ。

 だがそれを、アマゾンが担ってくれたらどうだろう。

 ローンチパッドのプログラムに選ばれると、スタートアップの製品はアマゾンが自社のフルフィルメント・ネットワークに乗せて倉庫に収め、出荷してくれる。サイトでは、ビデオを含めて詳しく製品の機能やスタートアップの成り立ちを説明するスペースもあり、消費者が親しみを持てるような仕組みが整えられている。スタートアップながら、特別扱いが受けられるわけだ。

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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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