「文章が苦手。書いている時間がツラい。メールも企画書もできれば書きたくない…」
「最初の1行を書き出すまでに、ものすごく時間がかかる…」
「文章がうまく伝わらない。しゃべって伝えることはできるのに…」
「書き直しを何度も命じられて、いつまで経っても書き終わらない…」
「数千字のレポートなどは、文字が埋まらなくて苦痛だ…」

そうした文章を書く人の悩みを全て解決する注目の新刊『10倍速く書ける 超スピード文章術』が、発売間もなく重版が決まるなど大きな話題を呼んでいる。本連載では、そのエッセンスをたっぷり紹介する。

なぜ、「1日300字」しか書けなかった超遅筆家の著者が、「1時間3000字」「5日で本1冊」の超爆速ライターに変わったのか。メール、企画書、ブログ、レポート、本1冊まで、 あれこれ悩まず「とにかく速く書き終える」ための全技術をお伝えしていく。

「素材」は1行の箇条書きでいい

メールから長文レポートまで、ビジネスで用いられる文章においては、「独自の事実」「エピソード」「数字」という文章の「素材」を集められれば、「わかりやすく伝わって、読者の役に立つ文章」を超速で書けます。

たとえば、本連載のベースとなっている『超スピード文章術』の「まえがき」を書く際も、当然、私は素材を準備していました。その実物を一部、紹介します。

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・ビジネスパーソンは、書くことに悩みを抱えている人がとても多い
・「書いている時間が辛い」
・「最初の1行が書き出せない」
・「うまく伝わらない」
・「書き直しが多い」
・「文字が埋まらない」
・そういう悩みをすべて解決する
・今ほど「書く」が求められる時代はない
・1日を振り返れば、「書く」に多くの時間を費やしている
・書くスピードを速くすれば、仕事は速くなる
・これまで3000人に取材した
・仕事ができる人ほど、書くのが速い
・「1日300字」が「1時間3000字になった」
・1冊の本は平均4、5日で書く
・23年間1度も締め切りを破ったことがない
・ビジネスで書く文章に「文才」などいらない
・「どう書くか」ではなく「何を書くか」に集中せよ
・読んだらすぐ、行動に移してほしい

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ご覧の通り、すべて「独自の事実」「エピソード」「数字」です。

しかし、1つひとつの素材は文章になっていません。
むしろ、ほとんど「書き殴り」状態の箇条書きです。

でも、それでいいのです。ふとひらめいた素材を思い出せるようになっていればいい。重要なのは、思いついたら「その場で、すぐに」書き止めておくことです。素早く短く、サッと書いておく。

事実、私はこのまえがきの素材のほとんどを電車の中で考えました。

超速筆家が使っているスマホの「あの機能」文章の素材は、思いがけない時にひらめくもの

さて、このような文章の「素材」をストックする方法について、どうするのが最も効率的だと思われますか?