「9月1日、嫌なら学校に行かなくていい」元不登校の大学生社長が訴える10年近く不登校を経験したものの、今は現役大学生社長である小幡和輝氏 Photo by Youhei Kurihara

9月1日は、1年の中で子どもの自殺者が最も多く、他の日の2.6倍にも跳ね上がる。その日は夏休み明けの新学期が始まる日。学校に行きたくないと悩む子どもたちに「行かないという選択肢を知ってほしい」と訴えるのが、約10年間、不登校で引きこもっていた大学生社長の小幡和輝だ。(文・編集/佐藤翔一、YOSCA)

幼稚園から休みがち
小2で同級生に殴られ不登校に

 勉強や集団生活が好きではなかった。小さいころから学校を休みがちで、それが同級生の反感を買った。「お前、ズル休みやろ」「むしろ何で学校来てんねん」。小学2年の時、数人に殴られたことがきっかけで不登校になった。

 小幡和輝、23歳。高校3年の時に、地元・和歌山県を輝かせるための会社を立ち上げ、今は和歌山大学で観光経営学を学ぶ傍ら、現役大学生社長としてイベントのプロデュースやプロモーション活動、講演などを精力的に行っている。最近では、小幡が主宰し、47都道府県全てから参加者を集めた「地方創生会議」が注目された。