「始めてはみたもののなかなかうまく行かない」という声

 会場からの付箋による質問、疑問は多岐にわたるものがありました。その中から、いくつか特徴的なものを紹介します。

「なかなか自分から行動や主体的な考えを最後の最後まで話してくれない部下がいる。コミュニケーションの頻度は上げていろいろ話はしてくれるのだが…」

「私は1on1を受ける側で、上司との1on1が週30分、上司の上司との1on1が月30分あります。私にとっては毎回「憂鬱」な30分で、コーチングで詰め寄られている感じがします。部下にとってよい時間となる1on1、受ける側のマインド面を教えてほしいです」

「1on1の重要さについて理解しつつも、常時業務内での対話も並行して行っている場合、改まって確保する時間にどのような話をすれば良いのか非常に頭を悩ませております。それ用に議題を置いておくのも本末転倒な気がするため普段のコミュニケーションとの差別化をどう考えれば良いでしょうか」

「1on1を行うにあたり、その上下の人の “相性” “価値観”の合う合わないが重要と思います。下から見て“こんな奴と話したくない”と思っている場合、その解決策はありますか?」

「1on1的なアプローチにネガティブな管理職に、どう関わるとよいか」

 これらはいずれも「1on1を実施している」もしくは「導入を検討している」という方からの疑問と質問ですが、やり始めたがなかなかうまく行かない、という悩みが多くを占めていました。