ただしこのローン定数の表は、物件価格と借入金額が同額となっている。いわゆる「フルローン」である。通常、他の資産を担保に取れたりしない限り、金融機関はこんな貸し方はしない。物件価格に対して貸し出す金額は、安全を考えて8割前後となることが多い。そうなると、前述のローン定数の8掛けが返済負担になる。以下の表がそれだ。

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 金利0.5%で返済額は物件価格の2.5%となるので、フルローンの3.1%の8掛けで負担が軽くなっている。この状態をつくり上げるためにも、頭金が大事なことがわかるだろう。そのためには、住宅取得の際に親族からの贈与を検討した方がいいということになる。

返済額の減少と元本減少の増加
「超低金利時代」のメリット

「金利を低く」も重要だ。これはローン定数表を見ても明らかである。金利0.5%で30年ローンならば、ローン定数3.6%×30年で108%になる。元本が100%なので、金利の支払い総額が8%相当になる。これが、金利1.5%になると、ローン定数4.1%×30年で123%になり、金利が23%と+15%増える。

 低金利の効果はもう1つある。元本の減り方が多くなるのだ。そうなると、売却したときの含み益が大きくなる。低金利は借りる側にとってはいいことばかりになる。
 
 最近、マンション価格は高くなったが、金利もだいぶ低くなった。マンション価格についてだけでなく、住宅ローンの条件についても敏感でいることが、マンション購入にいかに重要な要因であるかは再認識した方がいい。
 
 このように、住宅ローンの借り方は「多く、長く、低く」が大原則となる。