週末こそ、いつもの冷蔵庫の食材が簡単! 贅沢レシピに大変身! もう献立に迷わない!
TVで話題沸騰の「伝説の家政婦」志麻さん初の著書、『志麻さんのプレミアムな作りおき』が圧倒的支持を集めている。この本は、数ある志麻さん本で唯一「料理レシピ本大賞料理部門」に入賞した本だ。
さらに、『厨房から台所へ――志麻さんの思い出レシピ31』の勢いも止まらない。新聞書評で「20代の志麻さんは、傷だらけになっても走ろうとしていた。切なすぎて胸が痛い」「食べたものは体になり、心になり、人生をつくる」と絶賛された。
志麻さんの手にかかると、ふだん食べられない「タンドリーチキン」「農家の野菜スープ」「ラタトゥイユ」「豚肉のビール煮」「お米のニース風サラダ」「ローストビーフ」「アッシ・パルマンティエ」「チョコレートムース」などが簡単に作れてしまうという。
一体、なぜ、冷蔵庫にある食材がワンランク上の「簡単!贅沢レシピ」に変身するのか?
これさえ覚えておけば、平日多忙なお父さんお母さんも、尊敬の眼差しを浴びるかもしれない。
3時間で15品以上作り、お客さんの心を離さないレシピとは一体どんなものなのだろうか?
(撮影:新居明子、構成:寺田庸二)。――(こちらは2017年9月2日付け記事を再掲載したものを一部加工)
志麻さん
処女作誕生秘話
2017年2月3日(節分の日)の夜、本書担当編集の私の目が“テン”になりました。
私は、その日、いつもより早く帰宅し、『沸騰ワード10』(日本テレビ系)をたまたま見ていたのです。
そこに登場したのが、「伝説の家政婦」志麻さんでした(後から聞いたところ、志麻さんがこの番組に初めて登場した瞬間でした)。
志麻さんは、各家庭に出向き、出張料理人として3時間で15品以上の料理を作るといいます。
その手際のよさ、見事なレシピの豊富さもさることながら、私が注目したのはその人間性でした。
どんなに時間がなくても、最大限、お客様のリクエストに応えようとする“プロ意識”を見て、
「この人はただ者ではない!」
と、いてもたってもいられなくなりました。
そして、番組終了5分後に、長文のメールを打ったのです。
あれから、はや5年!
志麻さんの初の著書、『志麻さんのプレミアムな作りおき』は、18万部突破という驚異のロングセラーとなっています。
この本は、通常のレシピ本ではありません。
志麻さんとカメラマンと一緒にお客さんの家をタクシーで一軒一軒移動。
各家庭の冷蔵庫にある食材をテーブルに出し、カメラマンがはしごにのぼって上から撮影。
その後、志麻さんが約3時間、料理を作った後、テーブルに並べられた全料理を上から撮影&次のお家へ移動、を繰り返した末にできた、類稀れな本です。
ですから、ちまたにあるレシピ本とは「臨場感」が違います。
志麻さんの“料理の実況中継”を、読者のみなさんとともに、移動しながら、料理の手順、段取り、料理や片づけのコツ、同時進行の心がまえまで全て学べてしまうのです。
私も全撮影に立ち合いましたが、毎回、いや毎分、驚きの連続で、ノートにメモメモメモの連続でした。
日本とフランスの調理師専門学校で学び、ミシュランの三つ星レストランで研修後、東京の有名フランス料理店で15年働いた志麻さんは、様々な家庭環境の違う家庭に出向き、世界各国の料理に腕をふるいます(下記は本書p14~15の一例)。
フランス家庭料理から、和洋中、エスニック料理まで、お客様が食べたいというレシピを、その日に冷蔵庫にある食材で次々作っていくのです。
では、お客様に大人気の厳選15品とはなんでしょうか?