チャート図解を用いて森羅万象を構造オチの笑いに落とし込む「分類王」クリエイションを発表してきた石黒謙吾が、15年にわたり構築してきたのがチャート思考。あらゆるものごとを、目先の対応ではなく、公式を定着させていく基本となる考え方で贈る「頭の漢方薬」的な人生指南である。
その分類王の盟友、 Dr.イシグロが、ライフハックブームのなか、「スキル依存症」に陥り、仕事やプライベートがうまくいかなくなった人々に警鐘を鳴らす。
脱「右へならえマシン」、目指せ「問題解決の公式化」。
――さて本日も、「イシグロ総研」に1人のライフハック君(以下、[ラ])が訪れ、Dr.イシグロ(以下、[イ])との面談が始まった……。
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5年前に起業して今や社員は12人
企業躍進のポイントはズバリ、SNS
[イ] はじめまして。さて本日はどのような経営相談案件でございますか。
[ラ] どうも。まあ、相談と言ってもね。僕の会社の場合は、現在でも十分成功してるっていえるんだけど。ネガティブなことじゃなくてさ。
[イ] それはまた喜ばしいことですな。で、お仕事はどのような?
[ラ] うん、一応、経営者でね。30歳になったら独立しようと決めていて、5年前に立ち上げたのがネットビジネスの会社。ネットマーケティングに基づいてニーズの多いコンテンツを制作、展開してるんだけど、最初は3人だった社員もいまは12人。まだまだ増えてるとこだけどさあ、ふっ。肩書きはCEOね。
[イ] お若いのにご活躍のようですな。しかるにご自身では、企業躍進のポイントはどこにあったとお考えでしょうかな?
[ラ] ズバリ! SNS。これにトドメを刺すね。ソーシャルネットワークに、僕自身や、幹部連中、社員まで積極的にコミットし、自社のビジネスに活用してきた。だから、ここまで急成長を遂げたんだと思うんだなあ。