「神様が味方になる習慣」とは? 享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります。

「孤独」は病気の元であり、
「孤独」を癒せば病気が治るらしい

「孤独でない」ことが、病気を追い払うエネルギーになる!?

「スリランカ式の悪魔払いの儀式をしてきた」という友人が、興味深い話をしてくれました。

 スリランカでは、「病気は悪魔が入り込んだもの」であり、悪魔が入り込むのは、「孤独だから」と考えられているそうです。

 そして、「悪魔払いの儀式」とは、「孤独を追放するための儀式」なのだそうです(スリランカまで実際に行ったわけではなく、儀式は、彼が住む京都で行ったそうです)。

 ある人が、ある病気にかかって自宅療養をしているとき、20人ほどの友人でその病人を囲んで、歌を歌ったり踊ったりします。30分ほど経ったあと、「さあ、そろそろ我々の仲間に戻ってらっしゃい」と、病人を輪の中に加えます。

 多くの仲間によって見守られている病人は、孤独から救われ、ひいては悪魔からも救われることになるのだそうです。

「君は孤独ではない」「いつもたくさんの友人がいる」と感じてもらうことが「病気」を追い払う大きなエネルギーになるということでしょう。

「悪魔が存在する、しない」はともかくとして、「孤独」が病気の元であり、「孤独」を癒せば病気が治るという考え方はとてもおもしろいと思います。

 たとえば、友人が病気になったとします。医者ではない私たちは、友人の病気に直接的には手が出せないと思い込んでいたように思います。

「こんな食べものがある」「こんな治療法がある」といったアドバイスはできるにせよ、その人の病気に対して具体的に何かをする方法があるとは考えていなかったのではないでしょうか。

 生き方の探求として、「いつもの3原則」という教えがあります。

【1】「いつも考えていなさい」
【2】「いつもよい友人を持っていなさい」
【3】「いつも実践しなさい」

「いつも考える」とは、「人生とは」「人間とは」「自分は何のために生まれてきたのか」「宇宙や生命の本質とは」「自分は今、社会に対して、宇宙に対して、何ができるのか」「何が自分の使命なのか」「何が自分の役割なのか」を考えることです。

 ひと言であらわすなら「哲学」です。

「Philosophy」(フィロソフィー=哲学)とは「知恵を愛する」という意味です。「哲学」と聞くと、ずいぶん遠いもののように思えますが「知恵を愛する」、つまり「考える」ことが「哲学」なのです。

 そして、「よい友人を持つ」ということは、たくさんの人から「あの人と友人になりたい」と思ってもらえる人になることでもあります。

 スリランカ式悪魔払いの儀式をしてもらった人(自宅療養していた人)は、20人の友人に囲まれ、幸せを感じたことでしょう。

 そこに集まった20人の友人にも、私は好感を持ちました。こんなにあたたかい友人に囲まれていたら、どんな病気でも、どんどん良くなってしまいそうな気がします。