「神様が味方になる習慣」とは? 享年62歳で亡くなられた小林正観さんが、40年間の研究でいちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「病気」・「子ども」・「運」・「イライラ」・「男女」など、あらゆる悩みが解決するヒントがあります。

「母親に認めてもらっている」
と実感している子どもは、
自分の力を信じて、何度でも挑戦する

「母親に認められている」と感じている子どもは、何度でも挑戦する

「人生の節目節目で体験した危機的な状況に際して、母ほど自分を認め、信じてくれた人はいない。それなくしては、決して発明家としてやっていけなかった気がする。母の記憶は神の祝福に等しいものである」
(『エジソンの言葉 ヒラメキのつくりかた』(浜田和幸/大和書房より引用)

 この言葉は、20世紀最大の発明家、トーマス・エジソンの言葉です。

 エジソンにとって、母親の存在、そして、母親がしてくれたことは、とても大きなことだったようです。

 では、エジソンの母親がしてくれたことは、どんなことだったのでしょうか。私の考えでは、次の「3つ」だったと思っています。

【1】誰がなんと言おうと、いつもエジソンが素晴らしい力を持っていると信じたこと
【2】そして、それを言葉や態度でエジソンに伝え続けたこと
【3】エジソンが興味を持った分野を尊重して、十分にやらせてあげたこと

 エジソンは、学校の先生からも、父親からも、友だちからも、「ダメではないか、頭がおかしいのではないか」「変な子だ」と思われていたようです。

 それでもエジソンが、「自分はダメだ」とも「自分は変だ」とも思い込まずにすんだのは、どんなときも息子の行動を理解し、持っている力を信じ、あたたかく励まし続けた母親のおかげだったのでしょう。

 といっても、エジソンの母親は、エジソンの中に「発明家としての才能」を見い出していたから、「あなたには素晴らしい力がある」と励ましたのではないと思います。

 また、ほかの子どもと比較をした結果として「あなたは優れている」と言ったのでもないと思います。

 そういうことではなくて、「どんな子どもでも、もともと、素晴らしい力を持っている」というのが、子どもを見るときの大前提だったと思います。

 比較の結果として、「ほかより優れているから素晴らしい」と認められたり、「これができたら、あなたはすごい」という条件付きでしか認めてもらっていない子どもは、誰かに追い抜かれたり、うまくできなかったときに「ああ、自分はダメなんだ。力がないんだ」と思い込んでしまうでしょう。

 そうではなくて、「できても、できなくても、人に勝っても負けても、そんなことに関係なく、あなたはもともと素晴らしい力を持っている」というメッセージを子どもに伝えてあげる……。「母親に認めてもらっている」と実感している子どもは、たとえうまくいかないことがあっても、自分の力を信じて、何度でも挑戦しようとしてくれるのではないでしょうか。

 自分に「自信」を持っていると、人生を簡単にあきらめたり投げ出したりしない人間に育っていくようです。