「宿題をやっていないとき」「テストで悪い点をとってしまったとき」、あなたは子どもにどんな言葉をかけていますか? 本日のテーマは「声がけ」です。子どものやる気、能力を上手に育てるテクニックをご紹介します。

否定的な言葉をかけると、
どんどんダメになってしまう

 子どもはとても面白いもので、親や先生が「君はすごいね」「頭がいいね」と言うと、どんどんその通りになっていき、「全然ダメだな」「成績が上がらないなぁ」と言っていると、本当に成績はどんどん下がっていきます。

 専門的な話をすると、親や先生がポジティブなことを言って子どもに期待していると、それに反応してどんどん伸びていくことを心理学用語でピグマリオン効果と言います。

 反対に、否定的なことを言って「どうせ、ダメなんだろうな」と期待しない態度で接していると、それに対応してどんどんダメになっていくことをゴーレム効果と言います。

 このピグマリオン効果、ゴーレム効果は、ともに世界的に認められた研究です。

 そう考えると、親や先生がいかに否定的な言い方をせず、ポジティブになれるかが重要だということがわかります。次に、ついつい言ってしまいがちな否定的な言葉をご紹介いたします。