「神様が味方をする習慣」とは? 享年62歳でお亡くなりになった小林正観さんが、40年間の研究で、いちばん伝えたかった「ベスト・メッセージ」とは? 「人間関係」・「仕事」・「お金」・「子ども」・「病気」・「運」・「イライラ」・「男女」など、全ての悩みが解決するヒントがここにあります。
自分の子どもを
「天才」に育てる方法がある
子育てに関して、「親が子どもをしつけなくてはいけない」と気負いすぎている母親を見かけます。しかし、子育ての本質とは、子どもをしつけることではなく、
「子どもの芽を摘まないこと」
です。子どもに「ああしなさい、こうしなさい」と手をかけすぎるから、子育てが重荷になります。
でも、「あなたのこういうところがステキよ」「あなたのこの部分がすごいね」と、「ひとりのファン」として喜んであげることができたら、子育ては楽しいものになります。
子どもが「キラリと光る片鱗」を見せたら、それを一緒に喜んであげる。それだけでいいのではないでしょうか。
心理学では、「初期印象効果(インプリンティング)」と呼ばれる刷り込み効果が認められています。
たとえば、動物は、生まれた瞬間に目の前に動くものがあると、それを「親」だと思ってしまいます。
インプリンティングの視点から人間を見たとき、母親は、「自分の人生の初期に、いちばん多く接する人」です。
男の子からすると、母親は「はじめての恋人」であり、女の子からすると、「はじめてのお手本」といえるでしょう。
子どもの才能を伸ばしていくには、身近にいる母親が大きな影響を及ぼしているようです。
母親から、「いつも肯定されている子ども」は、自分の関心事を否定されないので、自分の才能をスムーズに開花させることができます。母親が「あなたは、そのままでいいのよ」と受け入れていくと、子どもは個性的に、のびのびと育ちます。
「芽をつぶさない」ことと「甘やかす」ことは違いますから、常識的に間違っていることがあれば、その都度、指摘したほうがいい。
ただし、指摘をするときは、「笑顔」を忘れないこと。そして、子どもが言うことを聞かなくても、頭ごなしに子どもを否定しないことが大切です。
「天才のつくり方」というものがあります。
私が思うに、天才と呼ばれた人たちには、共通項があるようです。それは、母親の存在です。天才を育てた母親は、「子どものことを、丸ごと全部受け入れ、肯定していた」のです。
たとえば、子どもが、アリの行列を何時間も見入っていても、もやしが生えるのを一晩中眺めていたとしても、「何をしているの? 早く寝なさい」「そんな変わったことをしていないで、普通の子どもになりなさい」とは叱りません。
子どもに対して文句を言ったり、小言を言ったりしないで、「この子は、こういう子なんだ」と肯定的な見方をする。その結果、子どもの才能は、すくすくと伸びていくのではないでしょうか。
天才をつくるのは、難しくありません。「この子は、こういう子だ」と認め、守り育ててきた子どもが天才になります。
子どもが、夢中になっているときに、「すごいね」と言って丸ごと受け入れ、ニコっと笑顔で接してあげればいいのです。