自己分析がうまくいかない人の、よくある3つのパターン

 では、間違った自己分析とはどういうものだろうか。

 自己分析がうまくできないと悩む人たちが陥りがちな、3つのパターンを紹介する。

1)自己分析の目的を間違えている
2)自分の「弱さ」を見つめきれていない
3)「一生懸命だったこと」「つらかったこと」など、「点」でしか過去を振り返っていない

 一つずつ説明したいと思う。

 まず1)の自己分析の目的を間違えている

「面接で何を言うのか」「エントリーシートにどう書くか」ありきで自己分析をしてしまっている人。

 どこでもいいから内定をもらうために、形だけ自己分析してみた。

 これだと、先ほど書いた「本当にそうなのか?」「なぜそう思ったのか?」の問いに答えられない。

 気づいたと思うが、この問いは、そのまま面接で聞かれることでもある

「なぜ業界ナンバー1の他社ではなく、わが社なのですか?」
「なぜ〇〇の仕事をやってみたいと思ったのですか?」

 自分の弱みや強み、価値観などを客観的に把握し、「望む生き方や価値観」を把握した上での仕事、会社でなければ、面接でしっかりと自分の気持ちを伝えることも難しいだろう。

 次に2)自分の「弱さ」を見つめきれていない

「人に言える、表面的な自分」だけを分析しようとしてしまっているケース。

 確かに自分の弱さやつらかった過去を見つめるのにはエネルギーがいる。しかし、弱みを理解した上での強みに気づけば、面接官からの厳しい質問にも、臆せず、正直に答えることができる。

 逆に言えば、表面的な作業をやればやるほど、自信はなくなっていくのである。

 最後の3)「一生懸命だったこと」「つらかったこと」など、「点」でしか過去を振り返っていない

 これまでの自分の人生を「流れ」でとらえていないと、価値観を把握できない。「流れ」でとらえていないため、未来が描けない。

 1週間後に面接が迫っているといった場合には、あせってしまい、これら3つのパターンに陥りがち。

 結果、面接で玉砕してしまい、以後の就職活動そのものをやめてしまう人もいる。

 実にもったいない。

 就活をやめてしまうことのみならず、もっと大切なものである、自分へ自信も失ってしまう人もいる。

 これからのきみたちの無限の可能性を思うと、残念でならない。