花はなぜ咲く?
「因縁果報」紐解く“原因と結果”

「春夏秋冬」・「因縁果報」。どちらも物事が「変化しながらめぐる」という意味があります。
 そして、物事には必ず“原因と結果”があるのです。

 ひとつ例を出しましょう。
 たとえば、「コスモス」の花が、いまあなたの目の前に咲いています。
 コスモスといえば「秋桜」と書き、品種にもよりますが、夏の終わりから秋にかけて咲く花です。

 では、なぜコスモスの花畑は、いま、あなたの目の前に咲いているのでしょうか?
 まさか、空から、そのまま花が降ってきたわけではありませんよね?(笑)

 そうです。春に種をまき、夏に水と栄養をあげて育てたからこそ、秋の季節になって、花畑に可憐に咲くわけです。

 “春の種まき”という「因」があってこそ、“夏の育成”という「縁」が生まれます。それがあって初めて、“可憐な花が咲く”という「果」があるのです。

 花がひとつ咲くのにも、しっかりと始まりと終わりという区切り、原因と結果という物事の現象のサイクルがあるというわけです。
 これが、「春夏秋冬」と「因縁果報」の法則です。

 わかりやすく「花」でたとえましたが、実は、ビジネスでも同じです。

 自分の【バイオリズム】が春の時期に、新規事業を始めるための土台を組み立てます(春としての種まき)。
真夏が近づくにつれ、人脈を作ったり、事業を軌道に乗せるために試行錯誤したりして改善を繰り返します(夏の育成)。

 秋になり、ようやく事業としての結果が出てきます。
 先行投資した分も戻り、利益も生まれます(秋の収穫)。
 そして、さらなるサービス向上と利益を求めて、足りない部分がなかったか反省をし、来春からの動きを見つめ直します(冬の学び)。

 このサイクルがないと、“事業の成功”という“結果”はありえないのです。

 それぞれ【バイオリズム】は、春夏秋冬いずれかの季節に属しています。
 そして当然、四季は必ず移り変わるように、まるで時計が回るように、自分の【バイオリズム】における季節の位置も毎年変わっていくのです。