自分の話し方のクセを
録音して確認する!

   話し方のトレーニングでは、必ず話している姿をビデオに撮影します。
   その映像を参加者全員の前で再生し、話している本人に、「映っている自分が他人だとして、この人と友達になれますか?」と問いかけます。

   すると、
「動きがちょっとうるさいですね」とか、
「足が開きすぎで偉そうですね」とか、
「声が聞き取りにくかった」とか、
「思ったより早口ですね」など、いろいろな意見が挙がってきます。

   他人は、意外と自分のクセを指摘してはくれません。
   自分を客観視する力が磨かれている人は、「私はいまこういうふうに見られているだろうな」とわかります。

   まじめそうに見えているなと思えば、ちょっと失敗談をして、「こう見えてもおっちょこちょいなんですよ」みたいな演出をしたりします。

   セルフモニタリングが上手な人は、常に人からどう見られているかを意識して、自分をコントロールすることができますが、誰でも身についている能力ではありません。

   セルフモニタリングをするにはビデオ撮影がいちばんですが、仕事場などにビデオカメラを持っていくわけにもいかないでしょう。そこで、オススメしたいのが、自分の口調を録音してみることです。

   最近は、携帯電話やスマートフォンでも録音機能が付いている機種が増えました。1分でいいので、名刺交換をするときの自分の名前や自己紹介のしゃべり方、電話でのあいさつや確認の仕方など、普段ビジネスで使う言い回しや仕事場での声を録音してみましょう。

   聞いてみて、どうでしたか。自分の声を第三者として冷静に聞くと、恥ずかしいかもしれません。でもこの録音を聞くことで、自分の発声や発音の弱点がまるわかりです。

・発声が弱いことで、自信がない感じを与えていないでしょうか。
・口の開きや滑舌が甘くて、何度も聞き返されたりしていないでしょうか。
・語調が強くて、攻撃的な印象を与えていませんか。
・語尾が上がり気味、または強くて耳障りな印象を与えていないでしょうか。

   音調、語調が弱ければ、もうちょっとはっきり力強く発声してみる。逆に強ければ、もう少しやわらかく話すよう気をつけてみる。

   自分の話しグセを調整するだけで、他人からの印象は見違えるように変わります。一度、録音に挑戦しましょう。
 

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第2回 背筋を伸ばして颯爽と歩くだけ! これで、うまく会話ができる
第3回 「すみません」を「ありがとう」に言い換えるだけで、会話がはずむ!
第4回 日本人の80%が生まれつき、口角が下がっている! 自然な笑顔でうなずくための訓練方法とは
第5回 「話し方」で印象が9割変わる! 誰でもできる「話しグセ」の修正テクニック