3.設備の問題

 前述の通り、異なる価値観を持っているため、日本のようにドンブリやトッピングを予め温めるような気配りがされていないケース。従って、スープを注いだ瞬間から温度が下がってしまっている。

 加えて、ラーメンスープに関しても塩味が弱いと感じる理由には、味噌汁と同様、温度による「塩味」の感じ方の問題も関係していると考えることができる。

温度と味覚の関係
「甘味」「塩味」「苦味」は温度で変わる

 味覚の5要素と言えば、「甘味」「塩味」「苦味」「酸味」「旨味」の5つだが、その中で「甘味」「塩味」「苦味」の3つの味覚は、温度により感じ方が変わるとされている。

「甘味」は温度が低いと弱く感じ、高いと強く感じる。

「塩味」はその逆で、温度が低いと強く感じ、高いと弱く感じる。

「苦味」は、常温以下で強く感じ、高温では弱く感じる

 中国人は冷めたものを嫌う半面、「熱々」や「冷え冷え」といった極端な温度帯で提供することに対し、日本人ほど価値を感じていない。

 国ごとの事情や習慣と、温度と味覚の関連性を掛け合わせて考えることで、彼らの食に対する日本人と異なる趣味趣向の、謎の一端が解けてくるのではないだろうか。