
藤岡久士
東京や首都圏の感染者が高止まりし、緊急事態宣言の再発令が、現実味を帯び始めている。再び発令されれば、あらゆる業界に、多大な影響と経済的な損失をもたらすことは言うまでもない。中でも外食産業を含めサービス業への影響は甚大であり、まさに「死活問題」である。中国在住20年、上海で外食産業のコンサルタントをしている筆者が、外食産業を切り口に、ここまで新型コロナウイルの感染拡大を、比較的うまく抑え込んでいる上海の現状を踏まえ、日本の抱える課題について考察してみたいと思う。

昨今、日本でも中国のIT化や中国企業の動向を伝えるニュースが増えてきているが、いったい中国で何が起こっているのか。中国在住18年サービス産業のコンサルタントをしている筆者がその実態を解説したいと思う。

中国人から見た日本の美容整形業界と、日本の美容整形業界が中国に注目し始めている潮流を在中18年、中国でサービス産業のコンサルティングを行っている筆者が分析してみた。

昨年の訪日外国人は過去最高の2869万人を記録。そのうち中国人が最も多く、約4分の1を占める。今後も増え続ける外国人観光客に、日本人が考える「おもてなし」は、どこまで伝わっているのだろうか。

巨大な中国の外食市場に活路を求めて進出する日本の外食企業は増えている。今後もますます増えるのは間違いないだろう。ところで、中国ではどんな日本食に可能性があるのか。業態別に解説する。

中国の外食市場は巨大であり、かつ成長している。しかし、現在の中国の外食市場では、日本料理で勝負している日系企業の大半が苦戦しているのが実情だ。日本料理に活路はあるのか。

最近は日本でも火鍋店を見かける機会が増えてきた。本場の中国は日本とは比較にならないほどの大人気で店舗数もバリエーションも多く、中国人にとっては「ソウルフード」となっている。その理由や背景とは。

世界的に日本食がブームと言われる中、中国・上海では現地の中国料理店に押され、日系飲食店は総じてあまり元気がない。そんな中、「日式」で数少ない元気のいい業態の一つが「日式焼肉」業態である。その理由とは。

「グローバル人材」という言葉が使われるが、昔のように英語が話せること、アメリカ流の仕事の進め方が理解できる人ではないのは明白である。日本企業によるグローバル人材の活用や阻害要因について考えてみた。

中国で、日本食を展開しようとする日本の外食チェーンも多い。しかし、日本で成功している商品を中国の外食市場に導入しても成功するとは限らない。牛丼、カレーライス、天丼の日系外食チェーンを例に解説する。

日本の外食産業は、中国市場に積極果敢に進出している半面、苦戦を強いられている企業も少なくない。特に、ファミレスは「死屍累々」の状態にある。そんな中、なぜか「サイゼリヤ」だけは成功を収めている。

「どら焼き」といえば、世界的に大人気なアニメキャラクター「ドラえもん」の大好物として有名であり、カステラといえばアンコが苦手な西欧人や子どもにも好まれるお菓子だが、中国では総じて不評であまり好まれない。

日本人が中国に行ってよく遭遇するのは、冷えていないビール。ぬるい味噌汁に熱々じゃないラーメン。彼らの味覚はどうなっているのだろうか。

中国で大人気の寿司ネタといえば、サーモン。回転寿司屋に来てもサーモンばかりを注文する中国人は少なくない。一方、日本では、生食用のサーモンが普及したのは、割と最近のこと。なぜ、中国人はサーモンが大好きなのか。

ラーメンや天津飯、中華丼、冷やし中華、焼き餃子などは日本で独自に発展した中華料理であり、「日式中華」と呼ばれる。焼き餃子については過去に「餃子の王将」「大阪王将」が進出して撤退するなど苦戦した経験がある。

日本が世界に誇るソウルフードといえば、ラーメン。中国でも日式ラーメンの人気は絶大だ。とはいえ、その味は日本で定番の醤油ラーメンではない。なぜか、人気店の日式ラーメンは軒並み、豚骨ラーメンなのである。
