著者の凄いところは
「やります」と言ったら必ずやってくださること。
――書店向けの営業もかなり行なっていたのでは?
飯沼 はい、書店回りは合計で20店以上やりました。書店での講演会もブックファースト新宿店さん、名古屋の三省堂書店高島屋店さん、福岡の紀伊國屋書店さんなど全国で開催してくださり、どこも大盛会でした。とにかくお願いしたら、何でも「ハイ!やります!」と、1秒で引き受けてくださる著者さんなんです。
――この本を読むと自慢話になりがちな自分の成功体験の話が、まったく鼻につかない。
飯沼 これは著者の人柄だと思います。「僕もバカなんですけど、たまたま上手くいったので読者の皆さんも一緒にがんばりましょう!」というスタンスなんです。
――それが読者にも伝わった?
飯沼 だと思います。アマゾンキャンペーンひとつとっても、著者の人柄が出ていました。キャンペーンの一環で「伊藤さんと一緒にお食事に行く券」をプレゼントすることにしました。これで伊藤さんは読者6~8人くらいとご一緒にお食事を6~7回くらい行かれたそうで、延べ50人くらいです。これだけ多くの読者が伊藤さんと触れ合いたいと思ったし、それに応えた伊藤さんの誠意があったからこそ、本も売れたと思うのですよね。
――やはり伊藤喜之さんはそれだけ魅力的な方のようですね?
飯沼 サムライですね。いまの日本では絶滅しかかっているサムライです。やると言ったらやる人だし、恩義があれば必ず返す。他人に対して「仁」のある人です。たとえ、人に協力してもらった場合でも、100パーセント依存して「おんぶにだっこ」になるのではなく、「筋」をきちんと通す人です。僕が提案したことは、即その場で「ハイ!やります!」と1秒で言ってくださるんです。そして必ずやる。コストとか時間を考えずに、即答して、とことんやる人なんです。男気の塊のような人です。それは徹底していますね。だから、人に好かれるんだと思いますよ。
「ズルいところ」がまったくない人です。「本は著者が担いで売る!」という姿勢をまさに実践する人でした。自ら書店回りもやるし、グッズも作る。どんな講演会も1秒で引き受けてくださり、求められればサインも必ずします。ここまで本が売れたのは、かなりの部分、伊藤さんの力だと思います。だからこそ、これからも、もっと、もっと売れてほしいですね。現在、シリーズ16万部ですが、目標は30万部です!
*シリーズ16万部を超えてなお、「もっと売りたい」という欲深さ。これが熱血派の所以でしょうか。熱さが熱さを呼んだのか、素晴らしい著者に巡り合えたようです。著者の伊藤喜之さんにも編集部よりお礼申し上げます!
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