業績回復の切り札となるか

 IBMは、21四半期連続減収という厳しい業績のなかにある。その背景には、ロメッティ会長兼社長兼CEOが打ち出す「コグニティブソリューションとクラウドプラットフォームの企業」へと大きく転換を図っていることがある。かつてのハードウェアメーカーからサービスカンパニーへと転換したときのように、大きな体質転換のなかにあるIBMは、その原動力に、デザインシンキングを活用しているわけだ。

 売上げは減少傾向にあるが、クラウドとAIは成長事業となっており、収益も改善しつつある。IBMは、そのシフトを加速させるために、共創型のビジネスモデルへと転換を図り、その中核にテザインシンキングの手法を置いているのだ。

 多様性のあるチーム編成をベースに、幅広い企業や団体と共創することで、社会や企業が持つ課題を解決し、成長につなげるのがデザインシンキングであり、IBMはそれによって、顧客視点のビジネスモデルの構築と、企業風土の改革、新たなビジネスの成長という点で成果をあげているのは間違いないといえそうだ。