繊細なまま「無敵」になるたった一つの方法
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で悩みが吹き飛ぶ言葉(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

【精神科医が教える】「繊細さん」という才能を武器にして無敵になる方法Photo: Adobe Stock

「気にしすぎ」が「最強の武器」になるワケ

今回のテーマは、ズバリ「気にしすぎは才能である」というお話です。私自身、実はすごく「気にしい」な性格で、「自分は気にしすぎだな」と思うことがよくあります。

しかし、この「気にしすぎ」という性質は、扱い方さえ間違えなければ、あなたを「無敵」にする素晴らしい才能になります。その理由と、具体的な活用法についてお話しします。

1.なぜ「気にしすぎ」が才能なのか?

まず、なぜ「気にしすぎ」が才能と言えるのでしょうか。それは、気にしすぎる人というのは、「いろいろなことに気がつく人」だからです。

細かい問題点を拾い上げることができる
物事のトラブルや異常をいち早く発見できる

そういう意味で、「異常を見つける天才」なのです。ただ、この能力が過剰に働きすぎると、「気になってモヤモヤする」「心が休まる暇がない」といった状態になり、自分の首を絞めてしまいます。そこで重要になるのが、この才能(敏感さ)を維持したまま、自分を苦しめないようにコントロールする技術です。

2.鍵となるのは「自分軸」を持つこと

この才能をうまく扱うための核心、それが「自分軸」という考え方です。私の定義する「自分軸」とは、非常にシンプルです。

自分軸=自分で「納得」した行動をとること

私たちは毎日、無数の判断をして生きています。このとき、他人の目や評価を気にして、自分が納得していない選択をすると、後で「なんであんなことしたんだろう」とモヤモヤしたり、うまくいかなかった時に引きずったりしてしまいます。これを避けるために、何か行動する前に一度立ち止まり、こう問いかけてみてください。

「これをやることに、私は納得しているかな?」
「文句を言われそうだからやろうとしていないか?」

もし納得していないなら、まずは中断する。あるいは、「本当はやりたくないけれど、大人としてこれくらいは妥協してもいいか」と、自分で納得できるラインを見つけてから行動する。

これを繰り返すことで、「自分のコントロールで世の中を回している」という感覚が身につき、後悔やくよくよ悩む時間が減っていきます。これが「自分軸」が身についた状態です。

3.「高感度センサー」×「自分軸」=無敵

「気にしすぎる性質」を無理やり消そうとするのは大変です。しかし、自分軸を持てば、その性質を活かすことができます。例えば、誰かに冷たくされたり、嫌なことを言われたりしたとしましょう。自分軸があれば、次のように自己完結できます。

「あれはあの人の問題であって、私の問題ではない」
「あの人はそういう性格だから、これ以上深く関わらなくていいとわかってよかった」

このように「納得」できれば、それ以上気にならなくなります。自分軸という「優れたCPU(処理能力)」を持って、自分のやりたいことに意識を向けていれば、気にしすぎる性質は単なる「感度の良いセンサー」として機能します。

感度の良いセンサー(気にしすぎ):小さなチャンスや改善点に気づく才能
自分軸(CPU):雑音に翻弄されず、自分の進むべき道を決定する力

この2つが組み合わさったとき、あなたは他人の顔色に翻弄されることなく、高い察知能力を持った「無敵の状態」になれるのです。「気にしすぎ」は、取り扱い注意ですが、間違いなく素晴らしい才能です。ぜひ「自分軸」と組み合わせて、最強の自分になってくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。