前田のここまでの活躍も目を見張るものがある。前田は、ポストシーズンでは中継ぎにまわっているが、地区シリーズ2戦、リーグ優勝決定シリーズ1戦で1回ずつを投げ、被安打ゼロを続けている。攻めの投球で打ち取り、相手に反撃ムードを作らせないところが見事だ。ドジャースは優勝決定シリーズも2連勝と絶好調。ワールドシリーズ進出の可能性が高くなってきた。ここまできたらヤンキースとドジャースが勝ち抜いて、ワールドシリーズでの田中とダルビッシュ・前田の投げ合いが実現してほしいものだ。

現役含め日本選手55人中
ポストシーズン出場は24人と半減

 このようなポストシーズンでの日本人選手の活躍は実に頼もしい。MLBのチームでプレーする事自体、大変だが、ポストシーズンで活躍するには強いチームに所属することが前提になる。また、相手もレギュラーシーズンを勝ち抜いてきた強豪だ。しかも短期決戦の緊張感はあるし、全米の野球ファンが注目している。そんな大舞台で重要な戦力と見なされ、好結果を出すのは本当にすごいことだ。

 これまでMLBでプレーした日本人選手は55人いる(現役8人)。このうちポストシーズンに出場したことがあるのは24人。約半分に減る。以下がその顔ぶれだ。

 野茂英雄(ドジャース・2回)。伊良部秀樹(ヤンキース)、吉井理人(メッツ)、佐々木主浩(マリナーズ・2回)、イチロー(マリナーズ、ヤンキース・2回)、新庄剛志(ジャイアンツ)、松井秀喜(ヤンキース・6回)、田口壮(カージナルス、フィリーズ・4回)、井口資仁(ホワイトソックス、フィリーズ・2回)、大塚晶則(パドレス)、斎藤隆(ドジャース・4回)、松坂大輔(レッドソックス・3回)、岡島秀樹(レッドソックス・3回)、松井稼頭央(ロッキーズ)、岩村明憲(レイズ)、黒田博樹(ドジャース、ヤンキース・3回)、上原浩治(レンジャーズ、レッドソックス・4回)、建山義紀(レンジャーズ)、ダルビッシュ有(レンジャーズ、ドジャース・3回)、田澤純一(レッドソックス・2回)、青木宣親(ロイヤルズ)、田中将大(ヤンキース・2回)、前田健太(ドジャース・2回)。

 ポストシーズン出場回数が最も多いのは松井秀。これはヤンキースという強いチームにいたからだ。これに次ぐのが4回の田口と上原。田口はワールドシリーズにも3回出場し、2008年はシリーズ制覇も経験している。これは強い時期のカージナルスとフィリーズに在籍したからでチーム運に恵まれたということだが、そこで戦力になっていたことは評価すべきだ。