次に、政策がデタラメ過ぎた。たとえば、「花粉症ゼロ」「満員電車解決」と言われても、そりゃたしかに都民の「希望」かもしれないが、まったく具体的な道筋は示されていない。そもそも、この課題は東京都のみならず全国規模の課題なのだろうか。

 このように候補者と政策がどちらもデタラメなのだから、有権者からしてみれば選ぶ理由がないのである。

 正直、今回の選挙で一番失ったものが多かったのは小池都知事だっただろう。今後の小池都知事の都政運営にも影を落とすに違いない。

維新の失墜が意味すること
関西政局は戦国時代へ突入か

 これまで、関西では根強い支持を維持してきた日本維新の会が、ついに大幅に議席を減らすことになった。今回の衆院選は元大阪府知事・市長の橋下徹氏が完全に去った後での初めての戦いであったが、有権者からの審判は予想以上に厳しかった。

 選挙前勢力の14から大きく議席を減らし、確保できたのは衆議院465議席中たったの11議席だけ。もはや共産党をも下回る少数政党になってしまった。

 本場大阪でさえ、維新が小選挙区で勝利できたのは19区中たったの3区だけ。

 特筆すべきは、なぜか比例1位の座を得ていた京都3区の森夏枝候補の得票率の低さだろう。小選挙区では比例復活の権利を失う有効得票数の10%ギリギリの支持しか受けていないにもかかわらず、優遇された比例の座によって復活当選。この結果はあまりにも不公平であり、他の候補者の不満は強まり、党の結束にもヒビを入れることだろう。政党には、有権者からほとんど支持を受けてない人物を無理矢理議員にする理由を説明する責任があるのではないか。

【京都3区 開票結果】

 当 泉健太  希 6万3013票
 比 木村弥生 自 5万6534票
   金森亨  共 2万6420票
 比 森夏枝  維 1万6511票
   小田切新一郎 無 2059票

 隣の兵庫県では、維新候補は全滅。兵庫1区では希望の党候補にさえダブルスコアで敗北しており、兵庫6区でも立憲民主党にも惨敗している。同日に実施された神戸市長選挙では、日本維新の会候補が現職にトリプルスコア以上の差をつけられて大敗を喫している。これまで、すべて大阪の言いなりで、兵庫としてのビジョンや戦略を考えてこなかったことに対する有権者の怒りが爆発した結果となった。