今後、野党は何を軸にまとまっていくのか。そして、自民党への対立軸をどう示していくのか。既存の思い込みを超えたクリエイティビティが求められている。

無所属の勝敗を分けるもの
政治家に求められるものは気骨

 良くも悪くも政党政治が根付いた今、通常、衆院選のような大きな選挙では政党の看板なしには戦えないというのが常識だったが、今回の選挙では多くの「無所属」候補が出馬し、注目された。

 まず、無所属でありながら勝ったケースを見てみよう。

 愛知7区の山尾志桜里議員は、わずか834票の僅差で自民党候補を下し、小選挙区で勝利した。「不倫」スキャンダルで打撃を受けたものの、もともとプライベートの問題であり、選挙戦を通じて有権者に反省の誠意が伝わったということだろう。共産党が候補者擁立を見送り、野党が"刺客"を擁立しなかったことも大きかったが、そうさせなかったことも含めて山尾議員の力であろう。

【愛知県第7区】

 山尾志桜里 無 12万8163票
 鈴木淳司  自 12万7329票

 神奈川8区では元みんなの党の仲間同士の骨肉の争いが行われた。元々東京5区からみんなの党で出馬していた三谷英弘元衆院議員が、神奈川8区に自民党公認で出馬。同じく元みんなの党の江田憲司衆議院議員が無所属で受けて立ったが、この勝負は江田議員に軍配が上がった。やはり、有権者は「勝ち馬」に乗ろうとする選挙区替えや政党サーファーには厳しいということだろう。

 次に、無所属で敗北したケースを見てみよう。

 まず、今年の流行語大賞ノミネート間違いなしの「このハゲー!」で有名人となった豊田真由子衆議院議員が埼玉県第4区でビリの大惨敗。「悪名は無名に勝る」というが、やはり知名度があるからと言って得票にはつながらないということだろう。むしろ、筆者からすれば、よくまあ2万人以上もの人が豊田氏に投票したものだなと思う。ぜひ投票した理由を聞いてみたいものだ。