本連載では、主に30代における「学び」について考えています。自分の専門性をいかに早く見つけ、学び、磨き、習得すべきなのか、またマネジメント力や経営的センスを養い、出世の階段を上がっていくためにはどのような学びを実践すべきなのか。
ここ最近では大きな学び直しの機会として、2年間を費やすMBAについて、様々な立場の社会人学生の方々に入学の動機を聞き、現状における感想はどのようなものかをお伝えしてきました。
さて、「学び」には様々なものがあります。今回と次回は、逆に短期間で最先端をキャッチアップし、さらにリードしていく、そんなビジネスパーソンになるための方法論について考えてみたいと思います。
72時間の猛勉強の後に
入れた知識を他人に説明しまくる
今回は、超速学習法についての考察です。それまで門外漢だった領域の課題を解決するために、どのようにその業界や領域の現状をキャッチアップするか。超速で頭に未知の領域の現状と課題をいかに叩き込むか。どのように課題に対する解に迫ればいいのかということについて考えてみましょう。
これはまた、与えられた仕事をフックとして、超速で成長し、場合によってはいずれその道の権威にまでなってしまおうということでもあります。
ここで思い出すのは、米スタンフォード大学のクランボルツ教授が提唱したキャリア理論、つまり「プランド・ハプンスタンス・セオリー(計画的偶発性理論)」によるキャリアチェンジの可能性です。たまたま遭遇した領域の仕事をキャッチアップすることをきっかけに、その道の専門家になるというキャリアチェンジにまでつながる話なのです。