あなたは毎朝出社した際、何から仕事を始めているだろうか?ハーバード、スタンフォード、MITなどの膨大な研究成果から、もっとも合理的な働き方を提示して話題となっているベストセラー『SINGLE TASK 一点集中術』では、午前の働き方の典型的な「ダメな例」と「理想的な例」を紹介している。本書からその内容を特別公開する。
研究でわかった「能率のいい社員の共通点」
あなたはよく、あれやこれやの用事を片づけることができず、押しつぶされそうな気持ちになっているかもしれない。
ところがそのいっぽうで、同じ1日のうちに、山ほどの仕事をこなしている人もいる。
いったい、この違いはどこから生じるのだろう?
「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌が、きわめて能率がいい社員の働き方について特集記事を組んだことがある。
こうした社員は、出社後すぐに仕事に取りかかるうえ、1日のあいだに何度か休憩時間を設けていた。日々のスケジュールにリフレッシュする時間を組み込むことで、結局は能率を上げているのだ。
そのうえ、かれらはランチタイムにもシングルタスクに励んでいた――昼食を楽しんでいるあいだは、いっさい仕事をしないのだ。
メモをとっておこう! 〈休憩を定期的にとるほうが、かえって成果をあげられる〉と。しっかりと休憩し、自分を「オフ」にする時間があるからこそ、「オン」のときに集中できるのだ。
とはいえ、「しなければならないこと」が山積みになっているのに、そんなことでどうやって1日を乗り切ればいいのだろう?