ユーザー会が主催する
ユニークなイベント

超大手企業だけを相手に「狭く深く」攻め込むIT企業会場は米カリフォルニア州アナハイム

 アナリティクスおよびビッグデータソリューションの米テラデータは、2017年10月22日~26日(現地時間)、米カリフォルニア州アナハイムのアナハイムコンベンションセンターにおいて、「Teradata PARTNERS Conference 2017」(以下、PARTNERS)を開催した。

 テラデータは、1979年に設立後、AT&T傘下のNCRによる買収され、さらに、NCRがAT&Tから独立後、2007年には、NCRから分社化するといった経緯を経ており、同イベントも、今年で32回目という歴史を持っている。テラデータが、独立した企業になってからは、ちょうど10年目の節目を迎えた。

 もうひとつ、PARTNERSのユニークなところは、このイベントの企画および運営が、米テラデータのユーザー企業で構成するPARTNERS運営委員会(PARTNERS Steering Committee)によって行われている点だ。会期中には、200以上のセッションやワークショップが開催されたが、そのうちの半分以上がユーザー企業の事例に基づくセッションとなっている。ユーザー主導で、「データ」と「アナリティクス」に関する事例が紹介されているというわけだ。今年のPARTNERSでは、日本からも、じぶん銀行、楽天トラベル、JCB、住信SBIネット銀行、ヤフー・ジャパンなどが事例を紹介。これからの導入事例は海外企業からも注目を集めていたのが印象的だった。

 PARTNERSでは、ストリーミングによるバーチャルカンファレンスも実施しており、それへの参加を含めると、IT部門のほか、経営者や事業部門、マーケティング部門など、全世界55カ国から、900社以上、約4600人が聴講した。