――ただ、「まだ働きたい」という人が会社を追い出されたりするのは、どうでしょうか?

 我々の世代のことを心配してくれるのはありがたいけど、やっぱり会社だって老人をたくさん抱えるわけにはいかないから、どこかで会社と区切りを持たなきゃいけないんじゃないかな。

 それに、私の世代の人々はずっと働いていいと言われたら、ずっと働いてしまうので(笑)、やはりなんとなく「この歳まで働ければOK」というラインはあったほうが、何かと目印になると思うんだ。

 成人式ってあるでしょ。20歳になったら「あなたはもう大人ですよ」と言われるやつ。あれと同じだよね。どんな優秀な人もダメな人も等しく、「そろそろ次の人生を考えるタイミングですよ」と社会に言われるのは、区切りを持つという意味で素晴らしいと思う。

今の若者は日本の将来に不満だらけ
年金なんて今から心配しても楽しくない?

――今日は若者の1人として「団塊さん」に話を聞きたいんですが、今、若者の間で年金制度などを含めたこの国の制度に不信感を持つ若者が増えていると思います。人生経験の長い山本さんにどうすればよいか、1人の若者として聞きたいです。

 わからないね。僕はもうこうやって後は老いるだけだから、今の若者に日本をどうにかしていって欲しいと思っているけど。今の若者は具体的に何が不満なの?

――年金制度には不満があると思いますよ。実際に給与明細を見ると、我々のような若者の所得だと、負担金としては厚生年金の控除が最も高額なんです。しかも、この負担額はこつこつ増えているし、返ってくるかは謎です。絶対に負けるギャンブルをしているようなものですよ。