選手の安全を考えて
軽い優勝カップに変更

 飯島はこれまで25回に渡り、優勝チームのキャプテンにルヴァンカップを手渡すという役割を担ってきた。そのうち、92年と93年の優勝チームとなった現東京ヴェルディに授与したものは、トロフィーのタイプのものだった。

「Jリーグの方から、どちらかを選べるということでカップとトロフィーを持ってきてくれたんです。それでうちの担当が、トロフィーを選んだんです」(飯島)

 ところが、初代ものものはとにかく重かった。

「最初のやつは18キログラムくらいあって、とにかく重くて。そんなものを足に落としでもしたら大変だということで、翌年のものは内側をくり抜いて軽くしました」(飯島)

 大会の権威を考えると、重量感があったほうがよさそうなものだが、選手の安全を優先させるところが飯島らしい。

 そんな優勝トロフィーは、カップ戦は優勝カップである方がいいだろうという飯島の判断の元、第3回大会から現在のものにデザインを変更することとなった。

「カップ戦なんだからトロフィーじゃダメだということで、3年目に今のカップに変えたんです。だからヴェルディには2つのトロフィーと1つカップがあるはずなんです」

 ちなみに第3回大会以降、優勝チームに授与されてきたカップはティファニー社がデザインし制作したもの。このときのメーカー選びには、ワールドカップを制作した会社からの売り込みもあったという。

「ワールドカップのトロフィーがありますよね。あれはカップじゃないんですが、あれを作ったメーカーの社長から話をいただいて、スイスで会ったということがありました。そこでデザインを起こしてもらったのですが、作ってもらったラフはねじれたような形のものが多くて、あんまりいいのがなかったんですよね」(飯島)

 いまやおなじみのルヴァンカップは、こうして現在の形に落ち着いたというわけだ。