精神状態が良好な状態を
のんき度と捉えてランキング
健康には肉体的な側面と、精神的な側面とがある。今回は精神的な面での健康について、地域別にどんな特徴があるかを探ってみよう。
「国民生活基礎調査」(厚生労働省)は、毎年の調査であるが、3年ごとに通常年の5倍多いサンプルによる大規模調査が行われており、この時には都道府県別のデータが得られる。
これは、県民性の分析でよく引用されたNHKの「全国県民意識調査」(1996年)の17倍多いサンプルを有し、都道府県別の比較的信頼できる情報を得られる、数少ない調査の一つであるのに、意外とその結果は活用されていない。そこで、ここでは、精神状態の良好度に関する県別データを紹介しよう。
調査では「こころの状態」として、「絶望的に感じましたか」「自分は価値のない人間だと感じましたか」といったような、精神的に問題があるかを尋ねる六つの質問が出され、結果の合計点は、すべてで「問題が全くない」の0点から、すべてで「いつも問題あり」の24点に及ぶ。