ロボットが受付の「変なホテル」絶好調、世界100店構想も「変なホテル」はハウステンボスのみならず、都市部のビジネスホテルとしてや海外展開も進める

 長崎県佐世保市にあるハウステンボス。2010年4月からエイチ・アイ・エスの創業者で会長兼社長の澤田秀雄氏が再建を進め、いまやエイチ・アイ・エス本体を支える屋台骨にまで成長した。

 エイチ・アイ・エスにとってハウステンボスはテーマパークにとどまらず、新しいビジネスのネタの宝庫になっている。

 それは業績にも表れている。17年9月期のハウステンボスグループの売上高は388億円(前年同期比15%増)、営業利益は77億円(同3%増)。それに対して、ハウステンボス単体の取扱高(売上高に相当)と営業利益はそれぞれ前年同期比1.9%、0.1%の伸びにすぎない。グループの2桁成長の原動力となったのは、「変なホテル」とエナジー(電気の小売り)事業だったのだ。

「変なホテル」もエナジー事業も、ハウステンボスの広大な土地を利用し、実証実験を繰り返して生まれたものだ。特に注目されるのが「変なホテル」。恐竜型ロボットが受け付けをし、清掃や窓拭きもロボットが行う。100室規模のホテルでも、社員2人、パート5人で運営でき、「営業利益率は50%」(澤田社長)に上る。