「つみたてNISA」は他の投資にも応用が利く優れた教育教材だ

「行動経済学」的によくできている

 来年から、「つみたてNISA」という、税制で優遇された投資のための制度がスタートする。既に金融機関では、申し込みの受け付けを開始している。筆者は、なかなかよくできた制度なので、是非、利用するといいと評価している。

 つみたてNISAは、次のような特徴を持っている。

(1)年間投資限度額は40万円まで

(2)税制優遇期間は20年(通算最大800万円まで投資可能)で投資によって得た収益が全て非課税になる

(3)買い付け方法は、定期的な積立に限定

(4)いつでも売却換金可能だが、売却分に関して同一口座内では再投資できない(一般の口座で再投資することは可能だが収益に課税される)

(5)投資対象商品は、金融庁が「長期投資に適する」ものに厳しく絞り込んだ(現在までに124商品)。条件は、ノーロード(販売手数料ゼロ、ETFを除く)、一定よりも低廉な信託報酬、毎月分配型ではない、など

(6)既存のNISAとは併用できないが、年単位でどちらか一方を選択できる。