携帯の画面を見る女性写真はイメージです Photo:PIXTA

毎日大量に送られてくるメールの中で、あなたのメールは埋もれています。送信したメールを確実に読んでほしければ「件名」にこだわる必要があります。なぜなら、忙しい相手に開封してもらえるかどうかは、ひとえに件名の第一印象にかかっているからです。頭のいい人は件名にどんな工夫を凝らしているのでしょうか? 心理学の研究で判明した、相手の心を一瞬でつかむビジネスメールのテクニックについて解説します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

何事も最初が肝心…
心理学の「初頭効果」

 新聞や雑誌の記事においては、「見出し」(ヘッドライン)が一番重要だとされています。それは、私たちの目に真っ先に飛び込んでくるのが「見出し」だからです。

 見出しが心に刺さるものであれば記事も読んでもらえますし、いまいちピンとこない見出しの記事はそのまま無視されてしまいます。本文がどれほど素晴らしい内容であったとしても、見出しが悪いとまったく読んでもらえません。

 では、メールにおける新聞の「見出し」に当たるものは何でしょうか。言うまでもなく、それは「件名」。

 したがって、件名をつけるときにはあらゆる知恵を絞る必要があるわけですが、残念ながら世の中の大半の人は、それをやっていません。よく考えずに件名をつけてメールを送ってしまいます。

 その点、頭のいい人は違います。せっかくメールを書くなら、まずは送り先の相手にメールを開いてもらい、きちんと読んでもらえなければ意味がないと考えます。読まずに無視されてしまったら、せっかくメールの作成にかけた時間と労力がすべて徒労になってしまいますから。

 一日に何十通、何百通ものメールを受け取るような忙しい相手にメールを送るときにはなおさらです。そういう人は件名だけにさっと目を通し、読むべきメールかどうかを判断します。必要のないメールは開くこともしません。ですので、件名は非常に大切なのです。