この2つの原則を軸に、反論に対して以下のように反論を展開している。

「家族の一体感が失われる」
⇒「原則1に反します。同姓にすることで一体感を高めたい家族はそうすればいいし、別姓で問題ない家族は別姓でいい。一体感を高める手段はいくらでもあります。家族でペアルックなんか着たら、相当一体感が出ますよね」

「別姓にしたいなら別姓を認める国に行けばよい」
⇒「原則2に反します。この発想だと、永久にルールは進歩しません。日本という国が、これからも快適に暮らせる場所であることを目指すならば、ルールは変化させなければなりません。しかも、少子高齢化や人口減少が国家レベルの問題になっているときに、『他の国に行けばいい』という発言はいただけませんね」

「夫婦同姓は日本の伝統。伝統を守っていかなければならない」
⇒「じゃあ、お前、明日からチョンマゲな。人間は、すべての伝統を残すわけではありません。もし、服装・食物・住居などを江戸時代に戻されたら困りますよね。私たちは、自分が好む伝統だけを引き継ぎます。今回の提案は選択式夫婦別姓。同姓の伝統を守るもよし、別姓にして新たな伝統を作るもよし」

「子供の姓はどうするんだ」
⇒「今回の訴訟では、子供の姓のルール改正は求めていませんので、「結婚時に決めた戸籍筆頭者の姓に統一する」だけです。もし、別のニーズ(子供は新しい姓にするとか)が発生したら、また時代に合わせて改正を検討すればいいと思います。海外のように、両親の名字をくっつけて子供の姓にする時代が来るかもしれませんね。『ますだおかだ』とか」

「選択的夫婦別姓を認めると、離婚率が高まる」
⇒「その因果関係に根拠が薄いこともさることながら、「離婚はよくないこと」が前提になった発想です。離婚したければ離婚できる社会を目指すのか、離婚したいのに離婚しづらい社会を目指すのか。原則1に沿って考えれば明らかです。余談ですが、日本では離婚したとき、妻が子供を引き取るケースが8割と聞きますから、同姓にするなら妻の名字に合わせる方が合理的ですね」