大学1年生で起業した村上太一氏
最年少上場は、久しぶりの明るい話題
12月7日、東証マザーズに株式会社リブセンスが上場した。公募価格990円に対して初値は1800円、初日の終値はストップ高の2200円と好調な滑り出しだった。この株価に対して時価総額を計算すると、約76億円になる。その後も、2000円台の株価を維持していて、12日の終値は2115円だ。
リブセンスは、社長の村上太一氏が25歳と、これまでの最年少で上場会社の社長になったことが話題となっている。同社は、2006年にスタートした会社で、これは村上氏が大学1年生のときだという。
リブセンスは、インターネットによる広告会社と言っていいだろうが「成功報酬型」のビジネスモデルで、アルバイト、正社員、派遣それぞれの分野の求人広告でビジネスを立ち上げてきたが、その後、不動産、中古車などの分野にもビジネスを拡げている。
たとえば、求人広告のビジネスでは、かつては紙媒体の就職情報誌や、近年ではインターネット上のサイトに求人主が広告費を払って、求人広告を掲載するビジネスモデルが主流だった。
このモデルでは、広告を取るための営業力やサイトの集客力(ページ・ビューなどで測られる)などが重要だった。それなりにコストがかかる点に、難点と同時に参入障壁があった。
他方、リブセンスが採用した、求人が成功して採用に至るまで雇い主側で費用のかからない成功報酬型のビジネスモデルだと、求人広告を出す側のハードルが下がる。また、求人広告が集まりやすくなることによって、求職者側も1ヵ所のサイトを見に行くと多くの求人案件にアクセスできるので、求人・求職両方の側にとってメリットがある。