――2017年は、米エマソンから、フランスと英国の事業を1200億円規模で買収しました。日本電産で最大のM&Aで、産業の分野も強化しています。

 エマソンのフランスの会社は、世界一の発電機メーカー。発電機が伸びるということで買いました。それ以前にアンサルド・システム・インダストリーという風力発電用の貯蔵技術を持っている会社を買収していたので、その関連です。

 この会社は、車載事業も持っていて、トラクションモーターも小規模だけど出荷実績があったので、今後につながりました。

(編集部注:エマソンから買収したフランスの会社はルロア・ソマー社。12月4日、日本電産は、この会社とフランスのグループPSAがトラクションモーターの合弁会社を設立すると発表)

――産業用のM&Aでは、それぞれがどう繋がっているのですか。

 僕らのM&Aってパズルを組むように進めてきた。顔を作っていくなら、まずは目、鼻、口を揃えていく。そして目を買ったらまつ毛もいるなということで、全部関連している会社です。突飛な会社は1社もない。

 産業用では、数年前からエレベーターの分野にも進出していて、米キネテックグループに続いて、エレベーター機器のカントンエレベーターを買収しました。エレベーターとキー部品で、完全なエレベーターが出来上がっていく。

 それと、プレス機の分野も関連する会社を何社も買収しています。小さなプレス機から大きなプレス機までと、その生産ラインの前後にある装置を揃えている。

 最初に買収した日本電産シンポがプレス機の会社で、そこが米国(ミンスター・マシン・カンパニー)を買収した。次に、スペイン(アリサ)と装置メーカー(ヴァムコ)を買収してプレス機関係の会社を揃えてきました。

 もともとプレス機はサーボモーターの応用技術ですから、あまり手を広げて買収しているわけではないんです。