スバルが2014年から冬季限定で実施しているイベントがある。「スバルゲレンデタクシー」がそれだ。スキー場のゲレンデを仕切り、クルマが走れるように整備して、リフトの代わりにゲレンデ上部までスキーヤーやスノーボーダーを送り届けるというものだが、このようなイベントを行い続けるスバルの狙いとは何か。(取材/写真/文 ライター・フォトグラファー 雪岡直樹)
カタログでは分からない楽しさ
「スバルゲレンデタクシー」
カタログでは分からない楽しさがある「スバルゲレンデタクシー」――。
クルマを買おうとするときに、まず目を通すのがメーカーのホームページであったりカタログだろう。そこにはさまざまなイメージを湧かせる文言と綺麗な写真が並ぶ。そして後半の機能の説明や諸元情報のところで、車体寸法や燃費などを見るのが一般的だと思う。
その次は、いざ実車を見てシートの作りであったり、使い勝手であったりを考える。試乗が許されれば一般的な市街地を試乗してくる。街中だけでの使い方を考えれば、それでいいのかもしれないが、ちょっとアクティブにキャンプやアウトドアスポーツに使うには、実際荷物がどのくらい積めるのか、悪路での走行性能はどうなのかが未知数のままだ。
特に雪道での走行性能などを試したくも降雪地域以外ではそうそう試せない。ましてやアグレッシブに走るなどもってのほかだ。
しかし、スバルが冬の期間に毎年行っており、今シーズンで5年目を迎える「ゲレンデタクシー」では、助手席と後席でアグレッシブに走るSUVの性能と機能を思う存分体験できる。