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アマゾンでいくら売れても
顧客情報は入ってこない
――BtoC企業が悩むマーケティングの課題

末岡洋子
【第166回】 2018年1月17日
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AIでマーケティングを支援

 ではSAP Hybrisの強みは何か。コマースから拡大して来ただけにコマースは強いが、マーケティング、そして課金、サービス、セールスと5分野のフロント機能を提供しており、特に3年前に参入したマーケティングクラウドは、Adobe Systems、Salesforce.com、Oracle、IBMと競合ひしめく分野だ。

 「コマースからマーケティングという流れが多い」と吉元宣裕氏(SAP Hybris ソリューション事業本部 部長 兼 事業開発室 室長)。最終的に購入したというところを起点に、どういう経路で買っていただいたのかなど、そこに至る流れを考えることができるという。また、一部の競合のマーケティングがメールやLINEなどのコミュニケーションに止まるのに対し、データ主導のセグメンテーションができる点も差別化という。「この商品に関心を持ち、検索してくれている人、など粒度の細かいデータ分析に長けている」と吉元氏は説明する。バックエンドでSAP HANAを利用していることから、予測分析や機械学習エンジンも導入した。吉元氏によると、「こういった顧客には、こんなプロモーションが効果的、といった提案を自動で行うことができる」とのことだ。

 もちろん、背後にSAPがあることは大きな強みだ。店舗システムなどバックエンドとの連携が不可欠だからだ。

 高山氏はまた、課金の「SAP Hybris Billing」にも自信を見せる。機械がIoT化すると、利用量で課金する必要がある。SAP Hybris Billingはそこに対応しているだけでなく、それにより必要となる部品メーカーとのレベニューシェアの仕組みも備えるという。「専業ベンダーでも両方は備えておらず、請求と支払いという基幹システムの領域もSAPでサポートする。オールインワンのセットで提供できるのは我々だけだ」と高山氏は述べた。

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末岡洋子

すえおか・ようこ/フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている。

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